一つは、公主輿入れの際、唐側の人質になったこと、もう一つは、公主との私通スキャンダルです後世の記録『王統明示鏡』によれば、公主輿入れの見送りのときに、かねてからガル・ドンツェンに嫉妬していたディ・セル・ゴントゥンという大臣が、「公主の代わりに聡明な大臣（ドンツェン）を留まらせれば、唐と吐蕃はいっそう和合できる」と言って太宗を促し、ドンツェンが唐に人質として残ることになったと伝え、さらに物語性が強いと言われる『マニカムブム』では、ガル・ドンツェンが他の大臣たちに讒言され、「大臣ガルは公主と通じていたと噂をたてられ」た挙句、公主の身代わりとして太宗に献じられたと伝えていますドラマでは、このディ・セル・ゴントゥンという人物を使って最後まで反抗する悪役に仕立て上げているわけですが、ガル・ドンツェンが唐にしばらく留まったのは史実のようで、その期間は プラダ アウトレット イタリア 行き方、五ヶ月間だったと記載されており、公主を柏海まで送り届けた江夏郡王李道宗が帰朝するまでの期間とほぼ一致するそうです解放されたガル・ドンツェンは、ドラマでは柏海の手前で文成公主の一行に合流して、そのままソンツェンガムポ王とともにラサへと向かっています史料として一定の信頼性ある敦煌文献では、文成公主はラサへ直行したのではなく、カムの地に三年間滞在しており、ソンツェンガムポ王と出会ったのは六年後のこととして伝えられ、ここに後世さまざまな憶測を生む結果になりました『マニカムブム』は、この期間を「公主がガル・ドンツェンの子を宿したため、道路補修といった理由をつけてラサ行きを引きのばした」と説明しています。ある記録では、王の代理として公主と結婚式を挙げたとか、散々な言われようですが、唐側からは高い評価を受け、ソンツェンガムポ王亡き後、幼主を支えて国政を担うほどの人ですから、事実無根の濡れ衣であることは言うまでもないところですドラマではそのあたりの経緯を、反対派ゴンドゥンの陰謀として物語半ばで描いていますドラマでは プラダ アウトレット イタリア 行き方、ソンツェンガムポ王と王妹セーマルカルに、彼女の嫉妬の激しさを言わせ、文成公主に嫌がらせをさせたり、とくに仏寺建立に際しては、公主に対して激しい嫉妬と憎悪をぶつけています後世の記録『王統明示鏡』には、寺院建立のことで嫉妬して「自分より後に嫁いで来たくせに生意気よ！」と怒るネパール王女ティツィンに、むっとしながらも思い直して「同じ王妃として、協力し競い合っていきましょう」という話が伝わっていますこれらは伝承とはいえ、ティツィンという人はある程度、激しい性格の持ち主であったのかもしれません彼女はネパール王アンシュヴァルマンの娘と伝えられていますが、実際には、後代、国を追われて吐蕃に亡命し、後に吐蕃の後援でネパール王に返り咲いたナレーンドラデーヴァの娘である可能性が高いそうです。そうであるなら、気の強い彼女としては、強大な唐の国力をバックにした文成公主に対してなおのこと譲れなかったのでしょうさらに『王統明示鏡』は プラダ アウトレット イタリア 行き方、ティツィンが王に願って宮殿を建てたことも伝えています。
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